ナイン・マイルは遠すぎる

THE NINE MILE WALK

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ドラゴンズ・ブルー 

久々に宣伝でない更新です。
最近2回連続で宣伝させてもらった本を売りに、明日から大阪へ出かけてきます。
数週間前から楽しみにしていたこの旅行ですが、ここへきて後ろ髪をひく存在が現れました。そう、それは優勝を間近に控え東京ドームへ乗り込んでくる中日ドラゴンズ。
優勝の決まるときには恐らく出先でしょうから、今回は一足先に今季の中日ドラゴンズ・・・そして、落合監督の退任について語らせていただこうと思います。

マリッジ・ブルー、マタニティ・ブルー・・・なんちゃらブルーといえばよく「沈鬱とした気分」を指す語として使われます。
落合監督退任の報、そしてチームを支えた多くのコーチ陣の退団、これらのニュースを聞き、私はそういう意味で「ドラゴンズ・ブルー」に陥りました。
「オレにはドラゴンズ・ブルーの血が流れている」と言っていたのに辞めてあっさりイエローの球団やクリムゾンレッドの球団で監督をした人もいましたが、正直その御方の退団のことはあまりよく覚えていません。
それぐらい、私の中のドラゴンズでは、落合政権が「当たり前」でした。
毎年シーズン中には様々な不安と時には不満を巻き起こしながらもなんだかんだ毎年Aクラスに入ってきて、当たり前のようにいい勝負をしている。いいえ、普通のことをやったまでです。いたずらっぽい顔をすることもなくしれっと勝っている、ともすらば憎たらしくも見えるであろうチームの顔。そんな「当たり前」が突然終わりを告げる時
インタビューズの方で質問をもらったりもしましたが、自分の中でよく整理がついておらず、言葉にまとめることができませんでした。今回はそれに、再チャレンジしてみましょう。

特に落合政権になってから、中日はよく「大人の野球」と言われています。いつまでも守りの野球と言われていますが、確かにナゴヤドームの特性もあり投手陣主導の野球ことに疑いの余地はないでしょう。
ですが、一口に大人といっても、その指す対象は多岐にわたります。単に20歳以上という意味で言っても人口の大半は大人ですし、人生もほとんどは大人として過ごす時間です。おとなのふりかけにいたっては完全に全年齢対象です

2004年に落合監督が就任したから2,3年間、中日はアライバの華麗な守備と機動力を絡めた攻撃、点は入らずとも逃げ勝ってしまうサーカスのような野球をしていました。
青春、という言葉をご存じの方は多いでしょう。中日は長い大人としての時間の中でも若々しい青年ドラゴンズでした。

では、朱夏・白秋・玄冬という言葉はご存知でしょうか?
2つ目はご存じの方も多いかもしれません。そう、国語の教科書に出てくる北原白秋。国語の教科書に出てしまったばかりに顔面を自由帳にされる運命を背負ってしまったかわいそうな存在。個人的に国語は退屈なせいか社会科目よりも一層落書きが多い気がします。社会科目は顔を覚える必要もありますが国語はあまりないですしね。
閑話休題、07年から数年間のドラゴンズは朱夏に入ったように思います。
センターに森野を置き、中村紀・李を配置し攻撃力に主眼を置いた布陣は、その一方で走塁や守備などの若々しい魅力には欠けているようにも見えたかもしれません。しかし日本シリーズでその烈火の炎がごとき猛攻を見せ日本ハム相手に連勝を重ね、悲願の日本一を勝ち取ったことは言うまでもないでしょう。

しかし、やがて中日には白い秋が訪れます。
完全優勝を目指して臨んだ08年、そして続く09年と最後に力尽き、優勝することも日本シリーズへ出ることも叶いませんでした。
福留が抜け川上が抜けウッズが抜け・・・チームの顔が抜けていき主力の高齢化も重なり中日というチームは衰えていくかのように見えた人もいたかもしれません。
それだけに2010年の優勝は驚きを呼んだのではないでしょうか。衰え、貧打に苦しむ中日が老獪にシーズン最終盤でまくったのです。我々は青春、朱夏に続き、白秋でも栄華を味わうことができました。

そして今年、2011年。
前年をさらに上回る貧打、主力の離脱・・・正捕手や主砲、正二塁手らを欠いたチームはまさに死に体でした。遂に連続Aクラスも途切れるのか。私は黒い冬とやがて来る死を待つような心地がしました。
しかしチームは次第に復調の兆しを見せ――そこで聞こえてきたのが、落合監督退任の報でした。

その報道があった日、そして次の日も。首位ヤクルトをナゴヤドームに迎えて中日は勝利します。
特にその翌日の勝利は中日ファンにとってたまらないものでした。同点の終盤8回に荒木がツーベース出塁すると井端のセンター前ヒットで荒木が本塁へ飛ぶ!
・・・落合監督の8年間のドラゴンズを見てきた私にとって、アライバというのは特別な存在です。今ではその形も変わり、どちらにも衰えが見え、かつての胸を張って「リーグ一の二遊間だ!」と言える存在感はもうありません。
でも、この日見たこの躍動、そして二人で立ったお立ち台でお互いを称え合う姿・・・それはまさに、私の愛したアライバコンビそのものでした。
臭いことを言うと、この瞬間、ドラゴンズは青春に戻ったような気がするのです

'11/09/23 井端が打ち 荒木が飛ぶ,8回猛攻 5連打4得点

そして中日は今、ヤクルトを抜き優勝のマジック2を点灯させています。
今日の勝利について監督は「日々成長遂げてるわ。大したもんだ」と言いました。ベテランが多く時には若さがない、つまらないと言われることもある中日。
大人の球団ドラゴンズは青春、朱夏、白秋の次に来た玄冬で衰えてゆくのかと思いました。でも今、私たちは知っています。このチームは、確かに成長している。そしてきっと、またあの躍動する姿を見せてくれる。そう信じています。

だって、冬の後にはいつだって青い春がくるのですから。
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